戸田塾 =面接のすすめ=

新潟公務員法律専門学校就職室長が語る面接で勝つ方法

自己PRはタスクとプロセスを語れ!!

「今まで頑張ってきたものなんかない」「自己PRって言われても…」学生がよく口にする言葉です。それって本当によくわかります。私だって同じですから…私も「今まで頑張ってきたものなんかない」「自己PRって言われても…」です。

当たり前のことを当たり前にやってきた。世の中に暮らす人の8割くらいはこの感覚なのではないでしょうか。「だから何も言うことない…」と言ってしまえば、その通りなのですが、ここでは人事の意図からもう少し考えてみましょう。

人事が探りたいのは、この学生が組織の中でどのような役割を担い、どのように行動するか。さらには、その行動はどのような考え方にもとづいて行うかです。特に、組織に課せられた課題(タスク)に対しての行動を、重視してみていきます。要するに自組織で発生する数々の課題に対し、どのように皆さんが解決してくれるか。また、その解決方法は自組織の風潮にあったやり方かを確認していくと考えてください。

ほとんどの皆さんが生活の中で数々の課題を課せられているはずです。朝起きるというタスク、歯を磨くというタスク、朝食をとるというタスク、通学するというタスク、授業を受けるというタスク…毎日このタスクをクリアしながら生活しているはずです。この当たり前のことをクリアしながら成長し、人間関係を円滑に保つというタスクや組織の中で役割を果たすというタスクも当たり前にこなしていませんか。小さなことで良いのです。バイト・サークル・ゼミなどなど、考えていくといくつか出てくるのではないでしょうか。

別に大会で優勝してなくていいんです。レギュラーじゃなくていいんです。目立ってなくていいんです。人事が見ている部分はタスクに対して、どのように考え、どのように対処するかです。役職ではなく、結果ではなく、役割とそれを行うプロセスを見るのです。

もし、どうしてもそのような経験がない場合には今から作ってください。一か月あれば形になるはずです。

私が担当した学生でもそんな子たちもいました。コミュ障で引きこもりがちな学生が自分のゼミの担当教員にお願いして、雑用係を引き受けて「愚直といわれるほど真面目」という自己PRで公務員になりました。自ら写真係を申し出て「私の周りにある何気ない笑顔を記録に残す」と写真を撮り続けた学生は『卒業式にはパーソナルな写真集「〇〇ちゃんの笑顔の記録」をゼミ生全員に一人ひとり渡していこうかと密かに計画を立てており、その時の皆の表情が楽しみです』という自己PRで不動産業で地元最大手の企業に入っていきました。

小さなことでいいんです。何か組織のためにやってきたこと、なければ今から、是非探し出してさらには行動してください。