戸田塾 =面接のすすめ=

新潟公務員法律専門学校就職室長が語る面接で勝つ方法

自己PRは専門家視点・マネジメント視点で書け!!

学生に自己PRを見てくださいと最近よく頼まれます。本格的な就職活動時期になったと感じ、じっくりと自己PRを読むのですが、その中には自己PRとしての体をなしていないものが良くあります。特に人間関係を円滑にするために仲良くする努力をしたという自己PRや、不満解消の為皆の意見を取り入れて企画を立てたという自己PRはなんだかなと思ってしまいます。これらの自己PRは、視点が自分のもしくは自分たちの生活を豊かにするという視点で書かれています。

前にも述べましたが、働く動機には3つの種類があります。1つは「生活者の視点」1つは「専門家の視点」最後に「マネジメントの視点」となります。

「生活者の視点」とは「収入を得るため」「人間関係を豊かにするため」など生活を豊かにする視点で考えた働く動機です。また、「専門家の視点」とは「自分の能力・人間性を高めるため」「社会的に自立するため」などの仕事上で専門家としての地位を獲得するという視点で考えた動機で、「マネジメント視点」とは「仕事を通じて社会に貢献するため」「顧客に喜んでもらうため」など企業の目的に沿う視点で考えた動機となります。

一人前の社会人と呼ばれ責任をもって働いている人たちは、誰でもこの3つの動機をもって働くものです。学生は仕事を行ったことがないため「マネジメントの視点」で仕事を考えることが苦手です。しかし、学校生活の中で、部活・サークル・ゼミ・アルバイトなどでそれを体験することは可能です。

学生に良く「アルバイトをするのならば、100%お客様のためと思って精一杯やってみたら」と言います。そうすれば、何かわかることがあるかもしれない。マネジメント視点を持つきっかけを創ることができるかもしれない。そのように思います。例えば部活であればチームのために、ゼミであれば仲間のために...このような気持ちから「マネジメント視点」が見えるかもしれません。もし、見ることができれば人事が欲しい人財に一歩近づきます…というより良い社会人に一歩近づきます。

そして、自己PRは基本「専門家の視点」「マネジメントの視点」の2つを語るものです。仕事を行うわけですから、組織さらにはその先にいる顧客に利益を与えるという視点が重要になります。自己PRは自分がその利益を与えることができる人間であると主張するものになっているべきです。

皆さんの自己PRの中に「専門家の視点」「マネジメント視点」の両方が入っていますでしょうか。是非、自己PRを見直して良いものを創り上げてください。