戸田塾 =面接のすすめ=

新潟公務員法律専門学校就職室長が語る面接で勝つ方法

人の気持ちを考えて行動するはPRにならない

「私は人の気持ちを考えて行動することができます」この自己PRのキャッチフレーズ...女子に多いのですが、そのフレーズを目にしたときは、そこにいる他の学生にアンケートを取ります。「人の気持ちを考えない人は手をあげて」この質問に対して当然誰も手をあげません。そして、それを自己PRにしてきた学生に言います「だれもが人の気持ちを考えて行動するけど、君の特徴を教えて」

そうなんです。人の気持ちを考えることでは自己PRにならないのです。もう少しパーソナルな特徴が欲しいところです。でも、人の気持ちを考えて行動する学生の中には、この学生仕事出来るなと思わせてくれる学生がいます。

例えば「宿題に出したプリントを回収して私のところへ持ってきてください」というと、テストを名簿順に並べ替えて、休んだ学生、未提出の学生の名前をメモに書いて添付して提出してくれます。私はそのことに関しては全く指示は出していません。提出状況を評価しリストに転記するという私の仕事を予測して、仕事がスムーズに進むように気を利かせてくれたと感じ、その学生に感謝します。

また、メールで授業の変更を入れると必ず「はい、わかりました。明日〇〇の教科書を忘れずに持っていくようにします」と確認のメールをくれる学生がいます。指示を出した私としては授業変更を理解したことを確認でき、安心すると同時に気遣いに感謝します。

このことについて学生に謝意を伝えると、キョトンとした顔をして「ありがとうございます」と返してくる場合が多いです。まあ、そんなことは彼らにとって当たり前なのではと思います。

些細なことなのですが、日々の生活の中で何回もこのような気遣いを行ってくれることが、そのような学生の特徴です。私にこのような行動をしてくれるのですから、アルバイトやサークルなどでは当然、同じような気遣いをしてくれていると考え、聴いてみると、大抵の場合、面接で使えそうな面白いことを行っていたりします。

これらの気遣いは社会人としては当たり前の行為なのですが、意識せずにこのような気遣いを出来る学生を見ていると良いなぁと感じてしまいます。