戸田塾 =面接のすすめ=

新潟公務員法律専門学校就職室長が語る面接で勝つ方法

「無駄」という考えが最も無駄な理由

「やりもせんに」本田技研の創始者本田宗一郎の口癖だったそうです。昭和の時代の言葉ですが、正解のある仕事がコンピュータに取って代わり、社内に残った単純作業はアウトソーシングされ、正社員が取り組む仕事は正解のないチャレンジングな精神が必要なものが中心になっている今の時代のためにある言葉だと思います。

私もこの言葉を心に刻みながら、いつも仕事に取り組んでいます。どうすれば、企業が欲しがる人財を輩出できるのだろう。あの手この手で学生にアプローチしているわけです。これは、私の職業が特殊なわけではありません。営業しかり、販売しかり、広報しかり、技術しかり、企画しかり...頭脳労働で給料をもらうためには挑戦し続けるしかないのです。
でも、「そんな役に立つかどうかわからないことやっても無駄だ」「どうすれば上手くいくかノウハウを教えて」と言ってくる学生がいます。テクニックやノウハウでその場を乗り切ることが労力が少なく成功に近づく方法と考えている学生です。たまに上手くいくと、そのノウハウが武器になると考えて満足します。同じシチュエーションなんてほとんどないのに…大事なのはノウハウではなく「なぜ成功(失敗)したか」なのに…世の中、まるで数式のような公式だけで渡れるほど甘くはありません。
就職試験ではその人の行動の傾向を見ます。上のようにムダと考える傾向がある人はまず合格しません。組織は何事もムダと考えずチャレンジする人しかいらないのです。正解のない仕事をするわけですから、何でもやってみないと分からないのです。ムダと考えてしまうと成功にたどり着けません。さらに、ムダと考える人は仕事ができないだけではなく、上司の指示に対してもムダとか思うことがあると判断されます。もし、皆さんに部下がいたとして、自分が考える仮説をもとに仕事を指示したとき、部下がムダと考えていたとしたら、その仕事成功すると思えますか。ムダと考える部下と一緒に仕事がしたいですか。
もし、ムダという気持ちがあるのであれば、社会人になる前に考えを変えてください。また、隠すのだけは絶対やめて下さい。そうしないと自分をふくめ組織全体が不幸になります。
チャレンジしてチャレンジしてチャレンジしてください。やってみると結構楽しいものですよ。