戸田塾 =面接のすすめ=

新潟公務員法律専門学校就職室長が語る面接で勝つ方法

テクニックで考える、心で考える…どっちが得か考えよう

学校で学ぶスキルにはニつの種類があります。一つ目は「技能や技術」のことで、1番基本的なスキルとしては「読み」「書き」「計算」などから「経済学」「工学」「医学」など大学で学ぶものなどさまざまあります。


もう一つは「ポテンシャル」です。この場合のポテンシャルの意味は「早く成長する力」であり「そのために必要な心」です。このポテンシャルは「素直さ」「コミニケーション 能力」「誠実さ」などの人間性のことでこれらのものを修得すると、早く成長することができます。例えば、素直であれば、吸収することができ成長する。誠実であれば周りから好かれ、さまざまなことを教えてもらえる機会が増え成長する。このようなことだと考えてください。
 
技能技術は授業で、ポテンシャルは部活などの課外授業で学ぶことが一般的でしょうか。
 
さて、面接指導をしていると結構な割合の学生が面接技術を聞いてきます。聞き方としては「どのような言い方をすればいいですか」「この言い方で正しいですか」こんな感じです。
 
話し方が大切ではないとは言いません。話す技術、それはそれで身に付けてください。でも、面接指導で一番身に付けて欲しい事は話す技術ではなく、心です。自分の成長を作る考え方、ポテンシャルを身に付けてほしいといつも思っています。
 
そのため「どんな言い方をすればいいですか」と聞いてきた学生に対して「わからない」と答えることがよくあります。
 
例えば、どんな社会人になりたいかなりたいと尋ねた際に、いつも高みを目指す社会人になりたいと答えてくれたとします。その後学生とニ人で「高みを目指す」と言う事について話し合います。そして、その言葉を定義していきます。
 
高みを目指し続けるために、まだ上があるといつも思う気持ち「まだまだ」と思う気持ちが必要。そして、吸収し続ける事が大切。たくさん吸収するためには、人の良いところに視点を合わせること、そして、良い考え方や行動を教えてくれたその人たちに感謝する気持ちを持つこと。
 
このようなことを、話していきます。
 
ここで必要な事は、本気で高みを目指したいと思っていることです。これを思い続ければ、たくさん吸収したいと思うはずです。それを強く思えば、人の良いところを見て真似してみようと思いませんか。これがポテンシャルです。
 
もしこれを面接技術で考えてみるなら次のようになります。
「人の良いところに視点は合わせるように努力してきました」
「その良いところを教えてくれた人々に感謝しています」
このように言えば、面接に通りやすくなる。
 
これには心が入っていません。そのように心からそのことを語っていない人を採用したいと思うでしょうか。
 
面接において、技術は必ず必要なものではありませんが、心は必ず必要なものです。面接を考えるときに、どのように答えれば合格するかと考えるのはやめた方が良いと思います。それをすると、ブレブレの内容になってしまう場合が多いです。
 
それより心を創って、本気で話したほうがずっと楽しいですよ。