戸田塾 =面接のすすめ=

新潟公務員法律専門学校就職室長が語る面接で勝つ方法

企業研究・省庁研究で楽しようとすると苦労する

志望動機を最短距離で済まそうとする危険
 
志望動機を作るときにホームページに書いてある事柄だけで済まそうとする学生が結構います。また、説明会で聞いてきた内容だけで作ろうとする学生も...最短距離で苦労なく、目の前に与えられた情報で志望動機を作る危険性...ちょっと待ってください。できそこないの志望動機が出来る可能性が大きくなります。
 
ホームページのみで作る志望動機=釣書だけでプロポーズする行為
 
就職活動は企業との婚活みたいなものです。まあ、婚活をしたことのある方も学生にはほとんどいないと思いますので、恋愛と考えていただければよいでしょうか。志望動機は婚活で言えばプロポーズ、恋愛で言えば告白です。ホームページは婚活で言えば釣書(身上書)、説明会は婚活パーティーや合コンに匹敵するでしょうか。そのあと、プロポーズや告白に達するために皆さんはどのような経緯をたどるでしょうか。釣書や婚活パーティー・合コンのみの情報で、結婚や恋愛関係に突入する方はいないとは言いませんが、ほぼ皆無なのではないでしょうか。釣書や婚活パーティ・合コンは知り合うためのきっかけの一つです。そこを起点として、メールやラインなどのSNS、食事をしたり遊びにいったりしながらお互いをよく知り、関係を深め初めて成就するものだと私は考えています。
 
就職活動でも同じです。説明会や採用ページさらにはその企業のホームページはあくまでもきっかけです。
 
業界研究・企業研究で必要なこと
 
インターンシップに参加する。OB・OG訪問してみる。インターンシップやOB訪問で得た人脈を使いもっと詳しい話を聴く。小売りであれば店に行ってみる。消費財メーカーであれば商品を手に取ってみる。売っている店に行ってみる。生産財メーカーであればメーカーの商材が使われているものを調べ、どのように役に立っているかを考える。何だったら、会社の前で張って、社員の表情や様子を見る。昼休みにその企業の近所の飲食店でランチする職員の様子を観察する。公務員であれば、施策を調べ実際にその施策を行っている場所に行き経験する。接点をもつ方法を探して知る方法はいくらでもあると思います。本気でその企業や省庁に入りたいと思うのであれば、是非どのようにして深く知り、どのようにして関係を深めるかを考えてみてください。
 
その上で作った志望動機は深さが違います。さらに志望について深堀された時、自分の経験として、自分事として志望理由を話すことができます。また、人事が望んでいる人材は「主体性のある人」です。企業から用意された採用ページ・説明会・インターンシップだけでなく、自らの考えで業界研究・企業研究・省庁研究をしている学生を企業や省庁はどのように見るでしょうか。
 
企業が見ている視点は「自分で考えて動ける人間かどうか」
 
まず、考える。頭をグリグリに動かして動かして動かして。何かできることはないだろうかと考え、実行プランまで組み立てる。
 
そして、動く。ムダとは考えず、実行プランに従って行動し続ける。
 
今その癖をつけてください。人事から好かれる人材になるだけではなく、デキル新人になることができます。