戸田塾 =面接のすすめ=

新潟公務員法律専門学校就職室長が語る面接で勝つ方法

仕事に先入観を「もたない幸せと」「もった不幸」

先入観で仕事を考えると不幸が訪れる可能性が...

業界研究・職種研究・省庁研究をする中で自分の先入観から消去法を使い希望職種や業界を絞る学生が結構います。「○○は苦手だし...」「○○は大変そうだし...」という考え方です。そのような考え方で就職活動を始めた場合、高い確率で内定を取ることができません。また、内定を取ったとしても早期の離職につながる場合も多くなってしまいます。

消去法の就職活動には2つの欠点があります。

1つは、組織の視点・お客様の視点が抜けているという欠点です。皆さんが採用担当だったと想像してみてください。受験者に臨むのは「○○がやりたい」「○○にモチベーションを感じている」ということではないでしょうか。企業は「○○が苦手だから、大変そうだから、そうでないこの仕事がしたいです」という学生を合格させたいと思うでしょうか。また、お客様は「○○が苦手だから、大変そうだから、そうでないこの仕事に就いた人」を信用するでしょうか。「扱っている商品やサービスへ誇りを持った人」から買いたくないですか。

2つ目は、皆さんが苦手とか嫌とか思っている仕事はすべての職種にあるからです。例えば、嫌だとよく聞く「ノルマ」これがない仕事はこの世に存在しません。某校で就職指導をなりわいとする私であれば関わった学生を100%合格させることがノルマです。達成できなければ、私のお客である学生はあきらめてくれるのでしょうか。例えば、事務であれば100%間違いなく伝票を処理するノルマなんて当たり前です。伝票処理のミスで下手すると取引先企業は倒産します。ちなみに、このノルマ、一般的には目標といいますが、仕事をするからには達成する責任があります。例えば、単純作業は苦手だからという学生も多いですが、単純作業がない仕事もありません。結局どのような仕事に就いても、消去法で消したはずの「嫌」「苦手」はついてくるのです。そして、こんなはずじゃなかったと転職を考え始めます。

❖業界・職種・組織の良いとこ探しが研究の目的

社会に有益な何かを仕事を通じて提供してその対価として報酬をえるものです。その有益な何かは、お客様ができない何かです。できない何かをやるためには、当然つらいこともあります。また、社会人として受けたからには責任を果たす義務があります。この場合の義務は結果を出す(目的をクリアする)ことです。消去法の職種・業種選びでそれに耐えられるでしょうか。責任を果たすためには、好き嫌い関わらず何でもやりますという覚悟が必要ではないでしょうか。消去法で選んだ職種や業種は、結局「嫌」「苦手」がついてきます。そして、仕事が嫌になるだけです。

さらには、消去法で職種や業種・企業を選ぶとそれを見破られた時、採用担当から嫌われます。そして、採用担当は人の気持ちを暴くプロです。業界研究・職種研究・企業研究はまず苦手とか嫌とかを抜きにして行ってみましょう。また、その中で、その業界、その職種、その企業の良いところを探してみましょう。

❖今まで知らなかった知識を知ってプラスして見る目を養う

「今まで考えてきた知識を使って消去す」るのではなく「今まで知らなかった知識を知ってプラスする」ことが業界研究・職種研究・省庁研究の活動です。先入観を持たず調べ新たな知識を得ると全く違う世界が見えると思います。

是非、頑張ってみてください。